農業について
 
霜月/November2007
N HKが農業問題を大々的に取り上げていましたね。 ひとつには、農業後継者の問題。ほとんどこの問題に集約されてしまいますかね。農業を継ぐ人がいなければ、外国から農産物を輸入しなければ仕方がないでしょう。自給率がどうのこうのといってみても、現状においては、輸入に頼らざるを得なくなるのは明確ですね。

田舎を走ってみてよく分かるのですが、多くの耕作放棄の田んぼがありますよね。しかも、農業従事者の平均年齢が60歳以上であり、しかも赤字経営であるというのですね。どう考えても、農業危機が目前に迫っているということでしょう。

農業というのは、もともと大変に土地生産性の低いものですね。田舎の自給自足的な生活が基本であるならば、それはそれで貧しいながらもみんなで楽しく過ごすことはできるのでしょうが、現在は工業化社会であり、給料生活者のほうが大多数なのですね。

少し前までは、副業的農業が中心であったのは、働きながら農業をしていたということですね。曲がりなりにも農業後継者がいたということなのですが、現代の若者の多くがそれさえ拒否しているということですね。何が悲しくて赤字農業を続けなければならないのだ。お国のために、などという死語には酔えない世代ですよね。

当然なのですが、さて、未来はどうなると考えますと、やはり頭を抱えてしまうのです。確かに、金銭的な面から考えても、農産物を全面的に国外に頼っていても問題はないと思いますが、(ただし、今後は農産物の値段はばいばい的に高騰する可能性もある=バイオ燃料の拡大)売り手市場になった場合、市場の混乱は目に見えているということですね。

だからということでもあるのでしょう、国際的には自給率を高めるのは当然のことになっているようです。実際、政府も自給率を高める方針のようですが、日本の農業が、米作に偏っている現状において、容易に自給率を上げることができるでしょうか。

大変に難しいことだと思います。まず土地問題。そして、農業従事者の問題。農産物価格の問題。日本の自然的条件の問題(耕地面積が狭く、大規模にできるのか)。もちろん、外国の生産形態をまねただけではすみませんし、かといって、まともには競争できないでしょう。

それでも自給率を上げなければならないのですから、何かを大変な改革しなければならないと思いますね。自然条件はどうしようもありませんし、農産物価格は比較的に容易に修正できるとしても、それだけの安定性のある農業でなければならないでしょう。農業従事者の問題は、農業の生産性さえ高めれば、もともと人数は少なくなるのは当然ですから、解決の可能性はあると思いますね。

ただ、問題は土地価格だと思います。現在におきましては、土地価格は、住宅地価格が基本になっているのです。ですから、一坪何十万という価格なのですが、これではまったく農業経営はできませんし、ほとんど土地売買もできなくなっているのですね。かといって、貸せるといってもわずかな賃貸料ですから、まあ、ほっておくかということにもなるでしょうし、借りるほうにしても収支は合わないでしょう。

みんなが損をするという悪循環ですね。そこで、私は農地価格なるものを設定して、農地の売買を容易にしてはどうかという意見を持っております。農地さえ自分のものであれば、農業従事者はは長い年月をかけても返済できるでしょう。農地が農業をするのに適正な価格であれば、多くの人々が農業に目を向けると思うのです。

とは言いますものの、土地改革は農地だけを改革することではすみませんから、宅地に対する改革も必要になり、土地に対する公共性、つまり、平等性を強く主張しなければなりませんから、土地を管理する要素が強くなるのですね。

ここでは詳しくは書く余裕はありませんが、農業問題は、容易には解決できないでしょう。しかし、思い切った改革をしなければ、何時まで経っても大問題として残ってしまい、いざというときに混乱してしまうということは想像はできますね。