女性天皇は慎重に
 
弥生/ March2006
と女は同じなのでしょうか。この古くて新しい問 題を真剣に考える必要があると思いますね。多く の人々は男女平等であるのだから、女性天皇で も、女系天皇でも認めるべきだという意見のようで すが、それほど単純な事なのでしょうか。

女性は子供を産んで育てなければなりません。こ れは大変に自然な事なのですね。動物でもほとん どの場合、雌が子供を育てているのですから、ほ とんどの女性の仕事はパートタイマー的になってし まうのです(例外があるのは当然ですね)。もちろ ん、独身でがんばっている女性もいるのですが、 体力的にも精神的にも男性のほうが優れている のは事実でしょう。

だからということでもあるのですが、女性蔑視の概 念から、女性はずいぶん虐げられていたのは間 違いないでしょうから、自由平等という概念が生ま れたのは当然ではあるのですが、行過ぎた自由 平等感がはびこっているような気がしてなりません。

皇室の場合でも、つい最近までは側室の制度があ りましたし、男系天皇をと叫んで見える人もいるの ですが、そもそも男系とか女系というのはどういう ことなのでしょう。XXとかYXとか言っていますが、 そんなものは人間のこしらえた公式でしかないで しょう。つまり、女系天皇というのは、女性が男子 を養子を迎えて、その子供が天皇になるということ なのですね。日本の女性天皇は、すべてが皇后で あり、はじめから天皇であった女性はいないという ことなのです。(ただし、私は女系天皇はあったとい う意見です=新・日本むかし考)

兄弟なら女性男性に変わりなく、両親からの遺伝 子が分割されているはずです。ですから、男系天 皇をというのは、大変な女性差別でありませんかね。それに皇室では、男子の兄弟は 宮家を開けま すのに、女性は降嫁してしまえば、女性の子供に は皇位継承権はありませんからね。

だからといって、簡単に男女の区別なく天皇の長 子に一番目の皇位継承権を与えるというのは、男 女平等という観念からすれば当然なのですが、天 皇という地位における仕事ということから考えると、 それほど簡単に決められる事なのでしょうか。安 定性、自然さということからしても、できる限り男性 を天皇にしょうとする事は間違っているとは思えま せん。

女性天皇というと、すぐにイギリスの皇室を思い出 すほどなのですが、まるでイギリスの皇室はスキャ ンダルにされまくっているように見えますよ。これ は女王だからということでもないのでしょうが、男 子の王様であれば、あれほどの騒ぎが起こるで しょうか。

確かに、全般的にも女性の子供を生む数が少なく なり、男系天皇にこだわるとすれば、側室制度で も採用しなければならないでしょうが、それこそ女 性差別になってしまいますね。そこで男系にこだわ らないためにも、女性にも準宮家としての役割をし てもらって、皇位継承権も維持してもらうとしたらど うでしょうか。天皇の孫まで準宮家としての待遇を すれば、皇位継承者はずいぶん増えるはずです よ。

皇位継承家族・宮家、準宮家が増えれば、当然、 男子も生まれる可能性も高くなるはずですから、で きる限り男子を皇位継承者としたほうがよいと思 いますね。もちろん、それでも女性ばかりとか、皇 位継承者が若すぎるということなら、年かさの女性 に一時的に天皇になってもらうのもやぶさかではあ りませんが・・・。

自由平等が絶対的だとする現実からすると、単純 に女性天皇を容認する意見が横溢するのは、当 然といえば当然なのですが、それが正しいとは言 えないでしょう。なぜなら、自由にも平等(人間が勝 手に造り出した均一化の観念がある)にも絶対的 な真理はありえないからなのです。それより、より 自然な安定的な状態(皇室)を維持する事のほうが 重要でしょう。

いかなる場合でも、自然的であるというのは手間 が要りますし、面倒でもあるのですが、すべてを機 械的に処理しようなどという人間の自惚れは、未 来を危機に陥れてしまう可能性があるのです。